神戸の叔父さん、天国へ


神戸の都子おばさまから手紙が届いた。
誠太郎叔父さんが天国に行かれたとの訃報が書かれてあった。
生前、『僕に何かあったら身内で葬式を済ませ、ご迷惑をかけないように葬式が済んだら親類や知人友人に報告するように!』と言う遺言があったと言う。叔父さんらしい!


叔父さんは戦前、戦後とプロ野球の世界で活躍、我々の誇りでもあった。


良い事も悪い事も話題の多かった僕の事をいつも心配してくれていた。
電話があると必ず『哲ちゃんはどうしてる?』と言ってくれていたと言う。


今年の1月に四国から琵琶湖方面にキャンピングカーで向かっている最中に急遽方向を三宮方面へ変更し、叔父さんを訪ねた。また、今回もビックリさせてしまったが、ちょうど91歳の誕生日の日であった。良い思い出となった。


親父の兄弟は仲のいい兄弟だった。7人の兄弟が天国に最後に来た誠太郎叔父さんを囲んで幼い頃の話題に花を咲かせている事と思う。ご冥福をお祈りします。


叔父サンの事を偲んでブログを再掲載したい。

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自慢の叔父サン


阪神時代)

僕にはまだ元気にご存命のおじさんとおばさんがいる。
叔父サンは今神戸で元気にお過ごしである。
何気なくネットに叔父サンの名前を入力したらプロ野球の選手時代の記録が出て来た。
僕の知らないいろんな記録が出て来た。
こんな事がネットに出ている事を叔父さんは知っているのだろうか?

その他に我が渡辺家には甲子園出場選手が4人いる。ちょっとした自慢です。


我家の皆さん。プロ野球選手だった叔父さんがいた事を子供達に伝えてね!



ーーーーーーーーーグーグルで検索したら出て来たーーーーーーーーー


渡辺誠太郎  わたなべ・せいたろう

長身で集団写真でも一人だけずば抜けて背が高い。身長186㎝ 
戦後の投手不足の中、開幕投手からローテーションを守って10勝、球速はないがドロップがすごいと評判だった。投げない日は1塁の守備についた。

1922.2.8生
出身地  秋田県秋田市
出身校  土崎商業(現 秋田商業
投手・一塁手 右投右打

41年 阪神に入団

41年 阪神 背番号23番 1試合登板
42年 11試合登板 1勝1敗 2.91
43年 4試合 2敗 11.25  応召し出兵

44年〜45年 従軍

46年 32試合 10勝12敗 3.64 開幕投手
47年 21試合 5勝4敗 3.45   起用法に不満を持ち、大陽へ移籍

48年〜50年 大陽ロビンズ→松竹ロビンス  80試合 14勝15敗 
51年 大洋ホエールズ

引退後、宝塚に住む
74年 タイガースゴルフコンペで優勝

投手成績 実働9年 登板149試合 勝利30 敗戦34 完投18 投球回637 奪三振158 防御率3.79
打撃成績 実働9年 出場219試合 打数449 安打113 本塁打3 打点47 打率.252



プロ野球、驚・珍記録

最短時間試合は55分

 S21.7.26、西宮球場阪神.パシフィック戦、阪神渡辺誠太郎投手、88球.パシフィック,湯浅芳彰投手、93球、1x対0阪神の勝ち。この記録は未だに破られてはいないらしい。


優しい叔父さんで引退は子供の病気の介護をしたいと言って決めたと言う。僕が生まれた翌年に引退している。
本当に優しい叔父さんだ。


僕が学生時代、関西で試合があると応援にかけつけてくれた。
プロ野球選手だった叔父さんが自慢だった。


この叔父さんにはいつも心配をかけている。
お袋に電話が来ると『テッちゃん元気、仕事はどうなんだ?』と、、、。


小さい頃から失敗だらけの僕の事を危なっかしく見えるのだろう。


叔父さん、何とかやってますよ〜〜〜。

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[キャンピングカーの旅]再会




阪神時代



叔父さんと


鳴門大橋を越えたら、左方面に三宮の表示が出ていた。
オヤジの弟の誠太郎叔父さんが住んでいる!
阪神タイガースピッチャーで僕を可愛がってくれた叔父さんの家がある!


急遽、ハンドルを切った。


病院へ行って居なかったらどうしよう?
電話したら、スケジュールを変えてまってるだろう?
それではご迷惑をおかけする。


急なこうばいと狭い道を何度もハンドルを切った。
おばさんと二人暮らしをしているのだ!

家の前は狭い!僕のキャンピングカーは駐車しずらい!

『ゴメン下さい!哲夫です!』とブザーを押した。
窓から従姉妹のみっ子ちゃんが顔を覗かせた。
みっ子ちゃんが来ていたのだ。

『哲夫さんだ!』30年振りくらいだったが覚えていてくれた。

『叔父さん連絡しないでごめんなさい!九州と四国を回ってきました。鳴門大橋を越えたら三宮と書いてあったのでナビで探して来ました』

叔父さん、伯母さん、みっ子ちゃん、三人ともビックリな顔をして大喜び。『良く来てくれたね〜〜〜〜』


家の前の置いたキャンピングカーが気になり記念写真を撮り夏に体調を壊していた叔父さんと何回も握手をし、『さようなら』を言って来た。
窓から外を眺めながら手を振ってくれていた。


ちょうどこの日が叔父サンの91歳の誕生日だった!


みっ子ちゃんが『凄い!今日がお父さんの誕生日なんだよ!』と何度も言ってくれた!

叔父さん、いつまでもお元気で!

また、感動し、涙が溢れて来た!