不況へのぼやき

バブル期に『ジャパンアズナンバーワン』などと煽てられ、自惚れ、横着、結果主義、拝金主義になった日本人に今神様が試練の時を与えて下さっている。
日本国中にインフラが整い、家庭内にも便利なものが揃い、ある意味需要が無いのが当たり前だ。
新しい需要の掘り起こしに苦慮している産業界。


お金を使わなくなった消費者。私も2軒の飲食店をしているがこの数ヶ月の落ち込みは今迄経験した事の無い痛烈なものだ。
我慢の日々を過ごしている。お客様から預かってもいない消費税の納税、この低価格競争の中と消費税でダブルパンチ。


全ての産業の構造改革と錦の御旗をかかげ自由化自由化と言って過当競争をあおった結果が採算割れの産業構造をつくってしまった。
私は酒屋ではあるが免許制に守られてきたが、免許自由化の流れの中で今酒類販売はほぼ壊滅状態である。


皮肉な結果となった免許自由化、『戦えど戦えど勝利者表れず』他業界もしかり、沢山の業界がこの自由化の中で利潤の得られない環境が出来上がってしまった。そして今頃になってデフレ、デフレと騒いでいる。


確かに既得権にも問題はあるが産業を弱体化させた大きな原因は政治がつくった自由化路線だった。一方的に消費者側に立ってきた政治が産業界をズタズタにし、この不況を作り上げたのだ。安売りは消費者に喜ばれたがこのしわ寄せは皮肉な事に消費者を今直撃し始めたのだ。消費者は産業界から賃金を得ている事を忘れていたと思う。この悪循環をストップさせる方法はないのか?


産業界のエゴと消費者エゴの対峙の中でバランスが取れていくものだと思う。


秋田ではボーナスの支給出来る企業は今年、40数パーセントしかないと発表された。勿論出している企業も相当な賃金ダウンしているのは明らかだ。


不思議な事に自由化を煽り法制化した政治家や官僚の収入が大幅に減ったという話は聞こえて来ない。


試練を与えられている我々はコストの少ない幸福を求めていかなければならないのだ。
その辺に沢山落ちているコストの低い幸福や感動を探し求めて生きていけばいい。
バブルを経験した日本人は高いコストの幸福こそが幸福だと考え違いをしている。


『不況時の幸せ探し』
明日から雑草を眺めながらそこに幸せを見つけよう!
家族や友人との会話に幸せを見つけよう!
インスタントラーメンを食べる時に幸せだ!と言おう!
ポケットから出した小銭を眺めながら幸せを見つけよう!
(多分これは無理)


これでは消費が停滞し増々不況に拍車がかかりそう!

不得意な事は偉そうに書くもんじゃない。
明日、この文面を見たら何て馬鹿な事を書いたのだろうと反省してるかもしれない。

その時は削除します。よろしく!


『幸せは自分自身の心が決めるのだ』