前夜の戦い

秋田高校のOB達が東京からやって来た。母校の応援(花園予選準決勝)にかけつけたのだ。
尾形均隊長、伊藤博基氏(ロッキー)、菊池隆氏、佐藤研氏の4名だ。
素晴らしい母校愛だ。他にも十数名来ているらしい。
『偉大な秋工に勝つ試合を見たいという思いで来ました。秋工は偉大ですよ』と、、、。
有り難いお言葉だ。母校の現状を思うともったいないお言葉だ。
ここ数年勝てないが決して手を抜いている訳ではなく学校も指導陣も必死の思いで再生を図っているのだ。
チームの流れは循環性があり悪循環になると立て直す為の大変なエネルギーが必要となる。
悪循環を早く断ち切らなければと若手OB達もグランドで指導してくれている。

秋工としても秋田高校に負ける訳にいかない。いくら応援に来て我がノーサイドに大金を落として頂いてもこれだけは譲れない。


我が遺伝子を引き継いでいる現役達に最高の思い出を作って上げる義務が我々にはあるのだ。


尾形氏の話が面白かった。
『秋田に出発の前夜、工業の試合に俺がフランカーとして出場していたんだ。年は今の年齢なんだ』勿論、夢の話だが(大笑い)


この熱い母校に対する思いには敬服する。彼は完璧に秋工との戦闘モードに入っていたのだ。


秋高と秋工は何度も何度も戦い抜いた良きライバルだ!現役もOB会もお互い尊敬し合いながら戦っているのだ。
明日は負けない、俺もフルバックで出場した夢を見るかも、、、。



楽しい酒に酔いしれた。


深夜、中年の元ラガーマン達はそれぞれの寝床へと向かった。
勝利の夢を見てるかな?