敢闘精神の南高校


花園県予選、南高校は優勝候補一角の秋田高校に対し、最後まで諦めず、最後までトライを狙い続け、タックルをし続けた。
お互いに声を掛け続け誰一人としてゲームを捨てるものはいなかった。
一ヶ月前にノーサイドでのコーチング会議で見たDVDの写っていた選手達とはまるで違っていた。全てのプレーに魂が籠っていた。


60分間戦えるスタミナも備えていた。



チームに中学校時代のラグビー経験者は1人だと言う。
1年が5人、2年が14人、3年が4人の部員数だ!
2年生が多いので新人戦が楽しみである。



伊東真吾監督は熱血指導者である。
私が秋工でコーチをしていた頃の主将で高校ジャパン、その後日体に入学し、1年からポジションを獲得し、4年の時には主将としてチームを引っ張っていた。彼の敢闘精神がチームに浸透していた。




敗戦の夜、コーチングスタッフがノーサイドにやって来た。焼肉としゃぶしゃぶ、そしてコラーゲン鍋とコラーゲンラーメンを準備した。
秋工時代の同期4人がコーチを手伝ってくれているのだ。またこの同期の仲間が素晴らしい。熱い友情で結ばれているのだ。



どこの指導者も欲が深いものだ。頑張った選手達を讃えてはいるが、自分達が教えたプレーがどうして出来ずにいるのかを真剣に議論している。



冷蔵庫の食材が空になり、ノーサイドを閉じた。
彼等は肩を落としながら帰途についた。余程悔しかったのだろう。
栄田、武藤、品川、矢村コーチご苦労様でした。



新メンバー結成時に100点差をつけられた秋田高校相手に53-0ではあったが南高校にとって価値ある一戦だった。


私も看板を消し近くのそば屋へ向かった。
行く途中でラーメン屋をのぞいたら真剣に語り合うノーサイドを去った彼等の顔が見えた。


こんな夜は目的を共有した仲間といつまでも一緒にいたいものだ!


スタッフ家族の皆さん、ご協力ありがとう!