生意気ですが東京裁判[近頃思う]

勝者が敗者を裁いた東京裁判、今、東京裁判の正否が論じられている。東条英機氏を筆頭に7人が絞首刑で罪を償った。戦争犯罪者としての罪をかぶり潔く罪を認め巣鴨拘置所で死刑の執行を受けた。奇しくも私と同じ歳、享年64歳であった。戦後70年経った今、この東京裁判が正しかったのか?が論議されている。

正否を論ずる時に西欧諸国のアジア、アフリカ人に対する偏見、日本が人種差別を国際連盟に提訴したときの西欧諸国の反対、アジアで植民地でなかった国はタイと日本だけだった事実!ロシアの南下政策の中での満州、朝鮮への強引な利権獲得、アメリカのインデアン虐殺やアフリカ人に対する奴隷政策、ハワイ併合など、イギリス、オランダ、フランス、スペイン、ポルトガル等の植民地への愚民化政策と経済的搾取がまかり通っていた時代だった。

一方的被害者だった有色人種として立ち上がった事も事実である。日本が全て正しいと考えているのではない。日本の大陸進駐は南方進駐は今の趨勢では許されるべきではないが、ペルー来航までさかのぼると西欧の覇権主義の中で自尊自衛の戦いだった事も事実として認められるべきでは無いかと思う。

日清、日露、大東亜戦争を戦わなければ日本は平和になっていたのだろうか?他のアジア諸国と同じように植民地になり西欧諸国の愚民化政策の中で日本人のアイデンティティーは破壊され国論が分割され、他のアジア諸国と同じ運命を辿っていたのではと思われる。

日本固有の領土北方四島を今だに返還しないロシア人の強硬な覇権主義、鉄鉱石や石油などがABCD包囲網で資源が全く入らない状態で日本経済は死にたい状態になっていただろう!戦後独立したアジア、アフリカ諸国はどうなっていただろう。このような時代背景を考えた時、勝者の論理を全てを受け入れざるを得なかった東京裁判には納得出来ない歴史家が多いのではないかと想像される。

しかし当時、政治的には日本はあの東京裁判を受け入れなければ戦後の復興は無かった事も事実であった。経済は国民の幸福に直結する。

東京裁判を受け入れたが為に靖国参拝反対論が湧き上がり、今だに日中韓の火種として論戦を繰り返している事も事実であり、日本人の反日思想が蔓延している事にも東京裁判が影響している。

正否は日本の為に戦った多くの戦死者の為にまた遺族の為に議論すべきであろう!日本の海外出兵後の利権獲得(満州国建設)の為の駐屯した事の反省を踏まえて!

僕の貧困な知識では答えが出ないが間違いなく勝者が敗者を裁いた東京裁判は再度議論されるべき裁判だったと考えざる得ない。