６９回目の終戦記念日を迎えた。

阿部総理大臣が靖国参拝を断念した。隣国に配慮した苦渋の選択だったと思う。日中韓の対話が出来ていない現状を打破する為に政治的判断をしたのだ。

確かに日韓併合や中国大陸侵攻は当時の世界の潮流であった植民地主義の中で欧米諸国との覇権争いやロシアの南下政策への対応としてなされた行為であった事は事実であろう。自尊自衛の戦いだったと主張する方々を全て否定出来ない事も事実である。

しかし、中国や韓国側から見れば人民の誇りが蹂躙され価値観を押し付けられた堪え難い思いはサンフランシスコ条約が全てを解決済みという論理は日本側の論理であり、中国や韓国側の立場から見た場合、戦後69年も経っても許し難い心情は道義的には理解出来る。

しかし、中国や韓国は欧米に対しての保証問題や慰安婦問題に対しては寛容である。何故日本にだけ補償を請求するのだろう。靖国参拝で内政干渉するのであろう。

日本国内に沢山のマスコミ等の反日勢力が大きく取り上げ中韓が是で日本が非という前提で記事が構成されている事が大きく起因している。また中韓の内政問題解決のカードに使われている。

中韓政府の主張は日本を悪者にする事で国内の安定に役立てている事も事実であり、国内向けのメッセージのような気がする。それと反日教育と日本国内の戦後自虐史観を植え付けられた反日勢力と反体制派とリンクさせ増幅させている。

朝日新聞が30年程の間、従軍慰安婦問題で吉田清治氏の主張を何の検証もせずに支持し、掲載を繰り返した事が日本の経済や国際政治にどれだけマイナス要因となったか計り知れないものがある。また中韓の国民に多くの誤解を与え、日中韓の首脳会議が開かれない状況を生み出しているのだ。大罪である。

そして朝日新聞が誤報を認めた記事を掲載した。しかし詳細に記事を検証すると弁明記事となっている。朝日新聞は過去30年を検証し、関係者一人一人の間違いだった事の事実を世界に向けて発信する義務があると思う。右派だとか左派などの思想問題では無く戦後最大のマスコミスキャンダルであり、誤報で済ませるレベルではない。

中国との南京虐殺問題も本田勝一記者の掲載から始まっている。
従軍慰安婦問題と同じ朝日新聞掲載が発端だ！

誤報と報じながらお詫びの文脈が見当たらない。

戦後69年、戦勝国に押し付けられた自虐史観からの脱却、真実の検証などが今こそ必要な時期に入ったと思われる。主張するべきところは多いに主張出来る日本国であって欲しい！
そしてお互いの立場を尊重しての内政干渉の無い未来に向かっての外交を望みたい。