ハチとの戦い


隣の仕事場にはあるのだが僕の寝室にはクーラーが無い!
だから、熱帯夜の日は窓をあけたまま寝る。基本的にクーラーは嫌いなのだ。



パソコンを叩いているとき、窓から大きなハチが入って来た。
30年程前ハチに刺され赤十字病院に行って点滴を打ってもらった事がある。
それがトラウマとなってハチは僕にとって天敵なのだ。



そのハチが本箱の後ろに入ったまま出て来ない。
ゆすっても、音をたてても出て来ないのだ。


敵は恐れをなして出て来ないのか?
それとも虎視眈々と僕を狙っているのか?
寝てる間に刺されてはたまらない!


僕は戦いの準備の為に薬局へ走った。キンチョール蚊取り線香を買ってきた。
いぶして外に追い出す作戦だ。部屋が匂いで気持ち悪くなるぐらい線香とキンチョールを噴射した。



敵も我慢出来なかったらしく恐る恐る出て来た。



敵は勢いが無い。



敵は勇猛果敢な大きなハチではなく単なるアブラムシだった。



僕がビビっていたのは天敵のハチでは無く可愛いアブラムシだった。


無駄な時間と経費をかけてしまった。


そんな馬鹿な!