60年頑張ってくれた我家と店

ついに、60年間、我が家族を守ってくれた家と経済的に養ってくれた店が、終わりを告げようとしている。この柱の一つ一つに両親が満州から引き上げて来てから四人の子供達を育てながら苦労の連続が刻まれている。感無量だ!
この家は金銭的、余裕が出来れば付け足し、余裕が出来れば付け足した両親の傑作だった。
勉強嫌いな4人を大学に入れいつも仕送りに明け暮れていた。
ココの宿泊者は数知れない。

明日で無くなると思うと、ちょっと辛い!


解体の前日、兄弟で昔の思い出を話しながら食事会をした。


我家の玄関、何人泊まっているか解らず、ここにあった靴の数を数え朝からカレーだった。


仏さんのあった客間。この部屋でラグビー仲間が集まり、焼肉を食べながら雑魚寝してた。仏さんもうるさかっただろう。


名入れ陶器酒の懐かしい注文管理書が出て来た。


ついに建物が消えた。小さい頃嗅いだ土の匂いを感じた。